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中川正次
なかがわまさつぐ
昭和15年生まれ。平安高校卒業後、家業に従事する。昭和48年に10代目を継承。伝統的な竹の役割を伝えながら、新しい竹の魅力も提案、竹工芸の指導に積極的に取り組む竹のプロ。アウトドアスポーツを愛する。
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かつて日本の家には、床の間、畳、庭先などの装飾だけでなく、土壁の下地の骨組みとしても、竹が重要な役割を果たしていました。ここ30年、ライフスタイルや建築様式は著しく変化し、竹に変わる工業製品も進出していますが、数奇屋建築、庭園などの世界では、竹はゆるぎのない存在であり、また、現代ならではの新たな役割を広げようとしています。竹の専門家としての提案が、ますます求められているように感じます。
今は、新建材の弊害が問題視されると共に、竹を含め、自然素材のもつやさしさ、そしてエネルギーが見直されています。そんな竹をポイントにした建築を21世紀に対してのモデルにすることを目指して、私が提案しているのは、「ワンポイントバンブ−」。明治、大正時代の建物が、その時代の雰囲気を備えているように、平成の代表的な建築様式、装飾のポイントとして提案しているつもりです。
全国の画一化が進み、新幹線で眠っていて、目が覚めたら、自分が今どこにいるのか分からない。ステーションにしても、駅名の看板がなくても、どこの駅か分かるくらいの個性なり工夫が欲しいものです。
京都以外のお得意さんに、「光悦寺の垣にして」と言われても、そのまま持ってくるのではなくて、いかに、その土地の空間に生かせるようアレンジするか、を考えます。知識と技術を持つのは当然、それをどのように提供するかが、プロとしての仕事です。勉強は大事ですが、勉強するだけではしょうがない。技術は習得するだけでなく、挑戦につなげなければならない。伝統産業とは、そういうものだと思っているのです。
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